絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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ちょうつがいきいきい(絵本)
 岩崎書店の「怪談えほん」シリーズの5冊目。

 ときに恐怖の予兆は、音となってやってきます。

 映像や舞台の効果としても、音声は重要な役割を果たします。

 特に、ドアの「ギィ〜〜〜」なんて音は、
 恐怖の世界へ入り込むイメージも含めて、ドラマなどのオープニングなどに使われます。

 けれども音は、けっして恐ろしさの脇役ではなく主役にもなりえるのです。
 見えない存在だけに、頭の中で恐さが無限大に膨らむのですから。

 「ちょうつがいきいきい」の恐さは、ラストシーンにあると思うのです。

 音に翻弄された男の子は、どうなってしまったのか!?

 ……そんなはずはないと思いたいのだけれど……

 残された妹の後ろ姿……

 あぁ、妹までもが……

 「きい きい きい」

 三輪車の音!?

 「そっちに行っちゃダメだー!」

………………………………………………………………………

<追記/2013年10月16日>

 「ちょうつがいきいきい」を再読する機会がありました。
 そうしましたら、ちょいとあっさりと眺めすぎていたかなと思ったことがあって、書き足すことにしました。

 前に書いたことの種明かしをしてしまうと……

 登場する男の子は交通事故で亡くなり、三輪車に乗った妹も後を追うように走っていくと読んでいます。
 おそらく……男の子が音に翻弄される前から、すでに女の子は音に憑りつかれていたのだろうと読んでいたのです。

 でも……

 絵本の中で女の子は、「妹」と書かれてはいません。
 さらに、ひと言の台詞もなく、男の子と目が合うこともありません。

 そして、そして……

 女の子の頭につけている椿だと思われる赤い花。
 この花が、表紙とラストシーンに単独で描かれているのです。

 そこであらためて思ったのは……

 女の子は、妹でも、そうでなくてもいいのですが、
 すでに交通事故で亡くなっているのではないかということです。

 幼くして亡くなった女の子は、寂しくて寂しくて……

 男の子を、激しく車が行き交う通りまで誘ってきたのかもしれません。

 男の子の亡くなった場所は、女の子が亡くなったのと同じ場所……

 「きいきい」は、女の子の泣き声……

 そんなことを考えながら、
 ラストシーンで三輪車に乗る女の子の後ろ姿をみていると……

 「いっしょにあそぼ」

 という声が聞こえてきたような気がしました……



| comments(1) | trackbacks(1) | 20:10 | chaury |

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先日は、ありがとうございました。
こちらにもトラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
| 藍色 | 2014/07/15 5:03 PM |



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加門七海と軽部武宏が描くトラウマ怪談絵本。 部屋の扉を開けると、きいきいと音がする。見ると、なんとそこにはおばけがはさまっていて、痛い痛いとさけんでいた。あっちからもこっちからも、きいきいきい… きいきいと鳴る音の原因は?。蝶番に挟まって泣いているお
| 粋な提案 | 2014/07/15 4:44 PM |



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