絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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かあさんのいす(絵本)
 女の子と、お母さんと、お婆ちゃんの三人家族は、火事で家をなくしてしまいました。
 大黒柱であるお母さんは、食堂で働いています。
 三人は、お母さんが食堂から持ってきた、ものすごく大きなビンに、小銭をためていました。
 お母さんの疲れを癒すための、世界で一番素敵なイスを買うためです……

 内容とは裏腹に、感傷的な描写はありません。
 女の子の言葉で、事実だけが淡々と語られていきます。
 ですから一つの言葉や文章で、気持ちを大きく揺さぶられることはないのですが、ゆっくりと、ジワジワと、あったかいものが体の中に染み込んできます。

 ただし、私がこの絵本の中で最も感動したのは、上記したことと、まったく関係のないところです。

 母親が仕事から帰ってきた後、木のイスに座り、肘をテーブルに持たせ掛けて眠っている姿……

 これは、リアリティがあります。
 生々しいです。

「あ〜、疲れているんだね……」
 思わず、声をかけてしまいそうになります。

 そして、
「ちゃんと、生きているんだね……」
 なんてことも、つぶやきたくなるのです。

 こんな絵にも、事実だけが語られる淡々した文章は、ピタリとはまっているのです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 13:18 | chaury |

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