絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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おつきさまこんばんは(絵本)
 たいへんに有名な絵本ですが、簡単に内容を記すと……

 家の屋根の上に上った2匹のネコが、満月と出会って「こんばんは」
 そこへ、雲が現れて月を隠してしまう。
 文句を言うネコ。
「おつきさまと おはなししてたんだ」と言いながら去っていく雲。
 ここでふたたび「こんばんは」
 お月様も「こんばんは」

 ……という内容。

 それで、むちゃくちゃ興味を持ってしまったのが……文章。

 文章は全部、話し言葉で書かれている。
 すべて読者の言葉でもいいのだけれど……
 一見すると、一つだけある雲の台詞以外は、ネコの台詞にも思える。

 しかし、そうではないかもしれないという絵が、最後の見開きに登場する。
 この絵の中には、お月様と2匹のネコの他に、母親と子どもらしき親子が描かれている。

 この親子を見つめていると……

 ネコの台詞だと思っていたのは、他の場所で月を眺めていた、母親か子どもの台詞かもしれないと思えてくる。

 もしかしたら……

 親子の家は、絵本の中に描かれている家の手前にある別の家だ。
 このような位置関係ならば、ネコの台詞だったとしたら少し引っ掛かってしまう次の台詞の、つじつまが合う。
「おや やねのうえが あかるくなった」
 ネコ自身がいる屋根の上が明るくなった場合に、ネコは、このようなことを言うだろうか……?

 子どもは一人で、絵には描かれていない手前の家の窓から、月にむかって話しかけていたのかもしれない。
 すると雲が出てきて、子どもが雲に文句を言う。
 その様子を見ていた母親が、雲に成り代わって「おつきさまと おはなししてたんだ」と、子どもに声をかける。
 ふたたび現れた満月の美しさにひかれて、家の外に出る親子。

 そこでもう一度……

「こんばんは」
「こんばんは」

 だから、この「こんばんは」は……

 ネコとお月様のあいさつではなく、
 子どもと母親が、月に向かってした、あいさつかもしれないし、
 最後の「こんばんは」だけは、母親が月に成り代わって言った言葉かもしれない。

 しかし……

 これだけ、いろいろと考えてみたけれど、結局は、

 絵本の中に描かれた親子は読者であって、書かれている文章も読者の言葉なのかもしれない。



| comments(0) | trackbacks(0) | 19:33 | chaury |

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