絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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イオマンテ―めぐるいのちの贈り物 (絵本)
 敬意を払うことから始まる。
 どんな時でも、そうありたいと思う。

 向かい合う人に対して、
 すべての生き物に対して、
 地球上のあらゆるものに対して、
 そして「死」に対して……

「イオマンテ」とは、アイヌ民族の「クマ送りの儀式」のこと。

 表面的な事実だけで説明すると、「送る」というのは「殺す」ということになる。
 しかし「送る」という言葉には、クマと死に対するアイヌ民族の敬う気持ちが込められているはずだ。
 そして、この敬う気持ちが「イオマンテ」という儀式を生んだのだと思う。

 だから儀式の一つ一つが美しい!

「美しい」というところにまで到達しなければ「殺す」ことは「送る」ことにならないのではないだろうか。
 形式や段取りだけではなく、計り知れない敬う気持ちが伴うことによって、はじめて美しさが生まれる。
 この美しさがなければ、「イオマンテ」という儀式は成立しないのではないかと思う。

 それでも……

 送られるクマの気持ちは分かりようがなく、人の都合で勝手に送られることに変わることはない。

 けれども……

 敬意を払うことによって、自然の秩序が保たれることになる。
 そうすることは、いかに命が尊いものであるのかということと、死が自然の秩序の中に組み込まれているものだということを、あらためて自覚することになるはずなのだから。

 ということは……

「イオマンテ」という儀式は、クマを送るためだけでなく、命の尊さと自然の秩序を再認識するための儀式でもあるのかもしれない。



| comments(0) | trackbacks(0) | 13:57 | chaury |

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