絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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あるひ ぼくは かみさまと(絵本)
 若者の「ぼく」と「かみさま」が出会った1日だけの物語。

 何も起こらない……

 2人は、語りあい、食事をして、水遊びをして、木登りをして……別れる。

 神様が登場して人間と出会ったのだから何かが起こる、などと思いながら静かな展開の物語を読み進めているうちに、
 この若者は死ぬことになっていて天国へ連れていかれるのだ、なんてことも考えたのだけれども、みごとに裏切られた……

 ……というように、

 何も起こらないから余計に、さまざまなことを考えさせられてしまう。

 そもそもタイトルにも含まれている「かみさま」が何かということが、はっきりとしない。

 作者は、スウェーデン人の母と英国人の父のもとベルギーで生まれているので、おそらくキリスト教徒の可能性が高い。

 けれども登場する「かみさま」が言うことには、
 神様には、いろんな神様がいて、空に輝く星の数よりも多いのだそうだ。

 一神教の神様を多くの人が信じるところに、多神教の神様の一人が舞い降りてきたということなのかもしれない。

 だから……

「ぼく」と「かみさま」の間には、なんでもない日常のことをしているだけなのに、大小のズレが生まれることになる。
 ときにはそのズレが、大きな驚きになったり、価値観の違いを知るきっかけになったりする。

 けれども二人は、そのようなことで相手を否定することはない。

 ……互いのことを認め合いながら受け入れていくだけだ。

 これが最も重要なことだと思う。

 この絵本は、自分とはまったく違う人や文化や考え方に出会った時の接し方を私たちに見せようとしたのかもしれない。
 もちろんこの世界が、平和であるために。

 だから……

 登場するのは、キリストではなく「かみさま」でなくてはいけなかったのではないかと思う。

 それに、おそらくキリストは、

 一人暮らしをしているのかもしれない「ぼく」のはずなのだから……



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