絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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ぼんさいじいさま(絵本)
 ある春の日の朝、「ぼんさいじいさま」が「ひいらぎ少年」にいざなわれて死出の旅に出る話。

 表紙には、小さくなった「ぼんさいじいさま」が、一番大切にしていたしだれ桜の盆栽の中に立っている絵が描かれています。
 「ひいらぎ少年」は一寸法師のように小さく、「ぼんさいじいさま」も旅立つときに小さくなったのです。

 見返しには、ひいらぎの模様が描かれており……

 扉には、別の盆栽の中に立つ「ぼんさいじいさま」が描かれています。
(ひいらぎかなと思ったのですが、何の盆栽なのか分かりませんでした)

 そしてページをめくり本文に進むと、その見開きには……
 突然、「ぼんさいじいさま」の家を中心にした俯瞰の広い絵が現れます。

 表紙と扉を眺めてきたからなのだと思いますが……

 その広い絵が、箱庭のように感じられるのです。

 この絵本の中で広い絵は、この見開きだけです。
 この後のことは、おそらくすべてが、この絵の中のどこかで行われている出来事のはずです。
(いくつか確認できないシーンがありました。たとえば裏木戸は馬屋の後ろだと思うのですが、断言はできません)

 そう思うと……

 「ぼんさいじいさま」は、そんな箱庭のようなところで一生を過ごしてきたのかもしれないと感じるのです。
 けれど、そんな一生が悪いことだとも特別なことだとも言っているわけではありません。
 どんなに世界中を飛び回って活躍してきた人間だったとしても、「ぼんさいじいさま」の箱庭がほんの少し広くなるくらいの違いしかないのだろうなと思うのです。

 それぞれの人間には、それぞれの箱庭があるとします。
 すると大切なことは、箱庭の大きさなんかじゃないということです。

 「ぼんさいじいさま」の家を中心にした俯瞰の広い絵から先を読み進めれば、それが分かります。
 穏やかな死出の旅に出るためには、「ぼんさいじいさま」を見習わなくてはいけないなと、しみじみ思うのです。



| comments(0) | trackbacks(0) | 13:39 | chaury |

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