絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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死神さんとアヒルさん
ヴォルフ エァルブルッフ
草土文化
(2008-02)

 「死神さん」は、タキシードを着ているわけではない。


 役所のような、またはガテン系のような作業着でもなく、ガードマンのような医者のような制服でもない。


 かといって、ジャージでもなく、パジャマでもなく、ジーパンでもない。


 「死神さん」が身に付けているのは、地味だけれども清潔感が漂うスモックだ。
 その下には、くるぶしまで届きそうなロングスカートをはいている。
 きっと「死神さん」は、女性なのだろう。


 そして「死神さん」は、ガイコツさんなのだけれども、スモックを見事に着こなし、たおやかささえも漂わせている。


 スモックは、大辞泉によると「ゆったりとした上っ張り。事務服、画家の仕事着、子供の遊び着など」と書かれている。


 この「死神さん」の衣装によって、作者が伝えようとする「死」のイメージが物語とともに読者に届いてくる。


 死は日常なんだ。


 それでも……


 「死神さん」が、亡くなった「アヒルさん」を見送っているシーンでは……


 「死神さんは、すこし気持ちがしずみました」と書かれている。


 そんな「死神さん」は、まったく恐れる対象ではない。


 それどころか私たちは、「死神さん」の登場からラストまで、その姿と言葉で体中をまんべんなく癒されることになる。


 きっと「死神さん」は……寄り添うべき対象なんだ……




| comments(0) | trackbacks(0) | 12:09 | chaury |

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