![]() 2014.03.18 Tuesday
ゴナンとかいぶつ(絵本)
日本の昔話だったとしても、おかしくないと思うくらいに 馴染みのある物語展開なので、とっても親しみやすいです。 昔、モンゴルの草原に住んでいた、おじいさんとおばあさんには、 ゴナンという男の子がいました。 ゴナンは、すくすくと育ち、3歳になった時には、 1人で33人分の仕事をするくらいの力持ちになっていました。 そんな時、怖ろしい怪物マンガスに村が襲われて、 村の大切な宝物や牛や馬や羊を奪われてしまったのです。 そこでゴナンは、マンガスを退治に出かける決心をしたのでした…… こんな物語は、 水戸黄門で印籠が出てくるのと同じような満足感を得ることができます。 きっと読者は、 あるべきところに必ずあるという 期待を裏切ることのない物語に安心するのです。 それでもこの絵本は…… やはりモンゴルの昔話絵本です。 ひとつは、 モンゴルの衣装や自然が描き出されている素晴しい絵があるからです。 そしてもうひとつは…… ラストシーンでゴナンとマンガスは、 モンゴル相撲で戦っているということです。 白鵬、日馬富士、 そして今場所横綱を目指している鶴竜たちにとって、 ゴナンは、偉大なヒーローなのかもしれませんね。
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