絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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あなのなか(絵本)
「あなのなか」というのは、土の中の穴の中のこと。

 いますよ、います。
 いろんな生き物がいます。

 でも、どうしても分からないのです。

 穴の中の生き物たちに出会う、摩訶不思議な生き物!?

 絵本のカバーのそでには……

「あなのなかを たんけんだ!
 ずんずん すすもう
 だれに あうかな?」

 という文章とともに、摩訶不思議な生き物の影絵が描かれています。

「だれに あうかな?」じゃなくて……

「お前は、誰なんだ?」

 と、叫びたくなってしまいました。

 ……まあ、そんなことを深く考えないで、

 とりあえず、みんなで探検に出発しましょう!

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:01 | chaury |

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おかあさん(絵本)
 いろいろな動物の子どもたちが、順番に自分の「おかあさん」の自慢をしていく話。
 もちろん「おとうさん」の方は、「おとうさん」の自慢をしていく話です。


 どんな人だって、絶対に素晴らしいところはある。


 必ずある!


 私にだってあるはず……

 きっとある……

 ないはずはない……

 あると思うんだけど……

 ……ほら、あった!


 ……というような、あったかい結末もあって、とてもいいです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 13:07 | chaury |

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まっくろけの まよなかネコよ おはいり(絵本)
 なんとも不思議な雰囲気があります。

 おばあさんローズと飼い犬ジョン・ブラウンの住む家の周辺に現れたのが、まっ黒けの「まよなかネコ」。
 ネコを家に招き入れたいローズと、二人だけの暮らしを邪魔されたくないジョン・ブラウン。
 なんだかんだとありながらも、結局は「まよなかネコ」を家の中に入れることになり、めでたし、めでたし……

 という物語なのだけれども……どうも引っ掛かる。

 ローズおばあさんは、ふくよかな顔に、まん丸の老眼鏡をかけていて、いかにも優しそうだ。
 ジョン・ブラウンも、おそらくは「オールド・イングリッシュ・シープドッグ」という犬で、おっとりとした雰囲気がある。

 しかし、まっ黒けの「まよなかネコ」は、美しいのだけれども、ツンとしていて可愛らしさは微塵もない。
 それに「まよなかネコ」は、一度も家の中に入りたいという意思表示をしていない。
 その上、ジョン・ブラウンのみならずローズに対しても、仲良くしようという素振りも見せない。

 何か、よからぬことが起こりそうな雰囲気さえ漂う。

 最後のページで、こちらをジッと見据えている「まよなかネコ」の姿を見ていると、そんな気がしてしまう。

 しかし、しかし……

 この雰囲気は、「お願いだからやめてくれ」というようなものとは違う。
 日常の、そこかしこに転がっていそうな雰囲気だという感じもする。
 だから……よからぬ雰囲気でも、日常の一部として受け入れてしまっていいかなと思ってしまう。

 絵を描いたR.ブルックス さんは、「まよなかネコ」の存在を通して、暗に「日常とは、こういうものなんだよ」ということを言おうとしていたのではないか……と捉えるのは、あまりにも飛躍しすぎだろうか……

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:22 | chaury |

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絵本 おとうと
松本春野
新日本出版社
(2009-12-05)

 映画「おおとうと」の絵本版です。

 監修として山田洋次さんも携わっています。
 けれども、映画版とは少々印象は異なります。
 映画「おおとうと」の場合は、鶴瓶さんのアクの強さが際立っていましたが、絵本版には、そういった印象はまったくありません。
 それもそのはずです。
 絵本版では、姉弟の子ども時代の物語だけが収められているのですから。

 郷愁を誘うあったかい絵が、おはなしをさらに盛り上げてくれます。

「はじめての学校」という副題のついている2冊目は、新1年生のための物語にもなっています。

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:29 | chaury |

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きこえる?(絵本)
 声を張りあげてはいけません。

 静かに、静かに……

「きこえる……?」

 そうすれば、いつもは聞こえていなかったものが聞こえてきます。

 それは、実際に空気の振動を耳がとらえた「音」だけではありあません。

 体全部で感じる「音」があります……

 その音は、ほんのわずかな雑音で消えて無くなりそうです。
 でもそれは、はかなそうに感じはしても、確実に存在しています。

 誰一人として聞いていなくても、
 その音は、静かに、力強く、しなやかに……在りつづけています。

 もし、そんな音が聞こえないとしたら……
 それは、気持ちが乱れている時なのかもしれません。

 深呼吸をして、

 心を開いて、

 しっかりと耳をかたむけたら、

 この絵本の表紙を静かに開いてみましょう……

 ほら、聞こえてきた……

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:19 | chaury |

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老人ホームのおはなし会(12年5月)
1.せきとりしりとり
2.なべぶぎょう いっけんらくちゃく
3.まほうのひょうたんいけ(紙芝居)
4.おかあさん

<☆chaury担当>

 今日のおはなし会には、ニューフェースのおばあちゃんが1人だけいた。
 絵本&紙芝居の時は静かだったのだけれど、懐メロを歌った時は、テンションが上がっていたようだった。
 ほとんどの歌詞の出だしを先行して歌っていた。

 もしかしたらと感じていたことがある……

「私は、この歌を知っているんだよ!」

 ……という、アピールだったのではないだろうか。

 そのことについて他の参加者は、気にしていない様子だったので、そのおばあちゃんに言葉をかけることもなく歌い続けた。

 なぜだか分からないけれど、そういったことが心地いい。

 自由だー!

 という感じがあるからかもしれない。



| comments(0) | trackbacks(0) | 18:19 | chaury |

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カミナリこぞうがふってきた(絵本)
 カミナリこぞうがふってきたら……

 そりゃ〜、驚きますとも。

 しかし、ちょっとやそっとの驚きじゃないのです。

 この絵本を眺める前に、
「ほんとに驚くよ!」なんてことを聞いていたとしても……
「カミナリこぞうがふってきた」見開きページでは、とんでもなく驚いてしまうのですから。

 衝撃です!

 そして必見です!

 だから……

 タイトルが「カミナリこぞうがふってきた」なのは当然なのです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:36 | chaury |

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ゆうれいのまち(絵本)
 岩崎書店の「怪談えほん」シリーズの4冊目。

 こわさを感じるのは、物語自体がこわいだけじゃない。

 なんだかよく分からない雰囲気……
 これだけで、こわさを感じることもある。

 絵本の場合、この「なんだかよく分からない」は、文と絵だけではなく、何か他のものも合わさって絵本全体からにじみ出てくるものだ。

「なんだかよく分からない」けれども、「ゆうれいのまち」のこわさは、登場人物の影響が大きいような気がする。
 たんたんとしていて感情が乏しい表情……

「ゆうれいのまち」に連れてこられた少年は、そこでの生活を、たんたんと受け入れていく。
 無表情のままで……

 これが……なんだかこわい!

 うっかりしていると……

 私たちだって、この少年と同じ運命をたどってしまうことになる。

 しかし私たちの場合は、とんでもないことに……

 この絵本のようなラストシーンは残されていない!

 くれぐれも後悔することのないように……

| comments(2) | trackbacks(1) | 12:17 | chaury |

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ノンビリすいぞくかん(童話)
 童話と6コマ漫画を合わせて17の作品が収められた1冊。
 裏表紙のすみっこに「ナンジャコリャ童話館」と書かれている。
 この言葉に尽きるような気がする。

 だから……

 お酒を飲みながら、眺めるのがいい。

 ツッコミたくなったら、ツッコメばいい。
 感心したら、うなればいい。
 童心にかえったら、はしゃげばいい。
 情けなくなったら、ため息をつけばいい。
 おかしくなったら、笑えばいい。

 どんな状態になったっていい。
 だって、もとが「ナンジャコリャ」なんだから。
 誰でもがうなずけるような、はっきりとした形なんてありゃしない。

 楽しみ方は千差万別……どうだっていい!
 どんな気分になったって、長新太さんは受け止めてくれる。

| comments(0) | trackbacks(0) | 13:02 | chaury |

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ちょうつがいきいきい(絵本)
 岩崎書店の「怪談えほん」シリーズの5冊目。

 ときに恐怖の予兆は、音となってやってきます。

 映像や舞台の効果としても、音声は重要な役割を果たします。

 特に、ドアの「ギィ〜〜〜」なんて音は、
 恐怖の世界へ入り込むイメージも含めて、ドラマなどのオープニングなどに使われます。

 けれども音は、けっして恐ろしさの脇役ではなく主役にもなりえるのです。
 見えない存在だけに、頭の中で恐さが無限大に膨らむのですから。

 「ちょうつがいきいきい」の恐さは、ラストシーンにあると思うのです。

 音に翻弄された男の子は、どうなってしまったのか!?

 ……そんなはずはないと思いたいのだけれど……

 残された妹の後ろ姿……

 あぁ、妹までもが……

 「きい きい きい」

 三輪車の音!?

 「そっちに行っちゃダメだー!」

………………………………………………………………………

<追記/2013年10月16日>

 「ちょうつがいきいきい」を再読する機会がありました。
 そうしましたら、ちょいとあっさりと眺めすぎていたかなと思ったことがあって、書き足すことにしました。

 前に書いたことの種明かしをしてしまうと……

 登場する男の子は交通事故で亡くなり、三輪車に乗った妹も後を追うように走っていくと読んでいます。
 おそらく……男の子が音に翻弄される前から、すでに女の子は音に憑りつかれていたのだろうと読んでいたのです。

 でも……

 絵本の中で女の子は、「妹」と書かれてはいません。
 さらに、ひと言の台詞もなく、男の子と目が合うこともありません。

 そして、そして……

 女の子の頭につけている椿だと思われる赤い花。
 この花が、表紙とラストシーンに単独で描かれているのです。

 そこであらためて思ったのは……

 女の子は、妹でも、そうでなくてもいいのですが、
 すでに交通事故で亡くなっているのではないかということです。

 幼くして亡くなった女の子は、寂しくて寂しくて……

 男の子を、激しく車が行き交う通りまで誘ってきたのかもしれません。

 男の子の亡くなった場所は、女の子が亡くなったのと同じ場所……

 「きいきい」は、女の子の泣き声……

 そんなことを考えながら、
 ラストシーンで三輪車に乗る女の子の後ろ姿をみていると……

 「いっしょにあそぼ」

 という声が聞こえてきたような気がしました……

| comments(1) | trackbacks(1) | 20:10 | chaury |

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