絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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きゅうりさんあぶないよ(絵本)
 どこからかクレームがくるかもしれませんが、
 禁断の……絵本の本文、全文掲載!

「きゅうりさん
 そっちへいったら あぶないよ
 ねずみがでるから」

 この文章が9回登場。そして最後に、

「あぶない!!」

 これで全部です!

 見開きごとに繰り返し書かれている文章は、9回とも同じように感じることはありません。
 恐怖がつのってくるのです。

 いやはや、いやはや……「きゅうりさん」が恐い!!!

 もちろん人によって、何を読み取るか違うと思いますが、
 私は、ホラー絵本かと思いました。

 なによりも、「きゅうりさん」が不気味です!
 そして、見開きと見開きの間で、何が起こっているのか?

 ……凄惨な光景が見えてしまいました。

 しかし、しかし……

 裏表紙を見ると、恐ろしかったはずの「きゅうりさん」が、巨大な像になっていて、その像を10人と1匹が見上げているのです。

 これを見ていると「きゅうりさん」は、世間の巨悪を倒した英雄、ということも考えられます。
 そう考えると、凄惨な出来事はいっさいなくて、世間の皆様の「力」をお借りしていただけだったのかもしれません。

 ……でも、スズキコージさんですからね、

 こんなことを考えちゃ、いけないのかもしれません!

 恐いと感じたら、叫べばいいし、鳥肌を立てればいいのです。
 おかしかったら、ただ笑えばいいのです。

 そうすれば……

 きっと幸せになれます。

 よけいなことを考えていると、楽しくなくなっちゃうかもしれません!

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:19 | chaury |

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老人ホームのおはなし会(12年9月)
1.あいうえおにぎり
2.あかにんじゃ
3.てんにのぼったなまず

<☆chaury担当>

 ノリノリだった!

 でもそれは、ボランティアに出向いた私たちが作ったものではない。
 何だかわからない何かが、偶然に重なり合った結果なのだろうと思う。

 じつを言うと今日は、おはなし会に読み手として参加していた、私ともう一人の二人とも、体調が良くなかった。
 参加してくれたみなさんに、いつも以上に元気をいただいた形になった。

 いい雰囲気を作ったのは、私たちじゃない。
 おはなし会に参加してくれた、みなさんだ。

 集まってくれたみなさんは、なんだかいつもと違う雰囲気を察して、笑ったり掛け声をかけたりというリアクションによって、おはなし会を盛り上げてくれたような気がする。

 私が感じただけなのかもしれないけれども、
 そして、うぬぼれかもしれないけれども、
 長年付き合ってくると、こんなこともあるのかもしれないと思ってしまう。

 集まってくれたみなさんに、気を使わせることなんて、いけないと思いつつ……素直に受け入れた方がいいと思った。

 思えば、お年寄りに甘えたり、教えを乞うたりすることは当然のことだ。
 逆に、いつでも、お年寄りに優しくしなければいけないというのは間違っているような気がする。
 お年寄りは、いつでも他人の優しさを求めているわけではない。
 他人の役に立ちたいと思う気持ちもあるのだから。
 そのような気持ちを汲み取ることは、優しくすることと同じように、もしくはそれ以上に大切なことなのだと思う。



| comments(0) | trackbacks(0) | 20:35 | chaury |

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ちっちゃなしろうさぎ(絵本)
 タイトルを見て、

 なるほど、なるほど……と、思うのです。

 ただの「うさぎ」じゃなくて、

 小さくて、白い、うさぎなのです。

 だから、小さくて白いことは、このうさぎが、自分自身であることの証明になっているのだと思います。

 でも、もしも突然に、そんな証明がなくなってしまったら……!?

 どうなってしまうのでしょうか?

 ……登場するうさぎを見ていると、

 小さくて白いなんてことは、取るに足らないことなんだなと思います。

 逆に、そんなものは、捨て去ってしまった方がいい場合もあるのかもしれません。
 そうすることで、新しい世界が開けるのかもしれないのですから!

 きっと私たちにも……

「これこそは、私自身の証明だ!」

 なんてことを思っているものがあったとしても、

 意外に、くだらないものだったりするのかもしれません。

 でも……

 ぜったいに捨ててはいけないものも、あるものなんですよね!

| comments(0) | trackbacks(0) | 17:49 | chaury |

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おひげ おひげ(絵本)
 パーティーグッズの定番の中に、なぜか「おひげ」がある。

 なぜか?

 そりゃ、おもしろいから……なのだけれど、

 なぜ、おもしろいのか?

 …………???

 おそらく、大人の男にしかはえないから。
 しかも「おひげ」のはえる大人の男だって、はやしている人は少ない。
 正確な数字は分からないけれども、「おひげ」をはやしているのは、
 かなりの少数派だということは間違いない。
 だからパーティーグッズの「おひげ」を付けた大多数の人が、不釣合いのおもしろさを感じさせてくれることになる。

 それに「おひげ」は、何のためにはえるのか?

 どうして髭が生えるのですか? - Yahoo!知恵袋

 髭 - Wikipedia

 結局、はっきりしたことは分かっておらず、意味はないようなのだ。
 それに現在は、男だって脱毛をする時代だ。
「おひげ」は、男を象徴するようなものにもなっていないことの証明だろう。
 
 希少なものであるのにもかかわらず、
「おひげ」には、存在価値がないということになる。

 そう考えると、人が「おひげ」をのばして整えることは、画期的なことだったのかもしれない。
 何の意味もないものに「おしゃれ」という意味を与える行為になるのだから。

 それではパーティーグッズの「おひげ」は、どうなのかというと、
「笑い」を獲得する役目を十分に果たしている。

「おひげ」を笑うということは……

 ただたんに不釣合いのおかしさや、かわいらしさを楽しむということだけでなく、
 人の不思議さ不完全さを笑うということなのかもしれない!

 そして、そんな「おひげ」を笑いながら身に付けることは、
 不思議で不完全な「人」というものを、いとおしむことなのかもしれない。

 そんなことを思いながら、
「おひげ おひげ」を楽しんでみてください……

| comments(0) | trackbacks(0) | 17:22 | chaury |

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きたきた うずまき(絵本)
 なんと「きたきた うずまき」です。

「うずまきに」に「きたきた」が付いているだけで、

「来た! 来た!」

 というような雰囲気を感じ取って、

「楽しんじゃうぞ!」

 という態勢ができてしまいます。

 でもなのです……

「来た! 来た!」と思って、ワクワクしながら表紙を見つめていたら、

 なんだかクラクラしてきたのは、

 私だけでしょうか!?

 でも、このクラクラは、

 たとえばタイムトンネルに入った時のように、

 絵本の世界に入り込むための通過儀礼のようなものです。

 表紙をめくれば、次から次へと「うずまき」が押し寄せてきて、

 みんなを楽しませてくれること請け合いです!

| comments(0) | trackbacks(0) | 17:21 | chaury |

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おつきさまこんばんは(絵本)
 たいへんに有名な絵本ですが、簡単に内容を記すと……

 家の屋根の上に上った2匹のネコが、満月と出会って「こんばんは」
 そこへ、雲が現れて月を隠してしまう。
 文句を言うネコ。
「おつきさまと おはなししてたんだ」と言いながら去っていく雲。
 ここでふたたび「こんばんは」
 お月様も「こんばんは」

 ……という内容。

 それで、むちゃくちゃ興味を持ってしまったのが……文章。

 文章は全部、話し言葉で書かれている。
 すべて読者の言葉でもいいのだけれど……
 一見すると、一つだけある雲の台詞以外は、ネコの台詞にも思える。

 しかし、そうではないかもしれないという絵が、最後の見開きに登場する。
 この絵の中には、お月様と2匹のネコの他に、母親と子どもらしき親子が描かれている。

 この親子を見つめていると……

 ネコの台詞だと思っていたのは、他の場所で月を眺めていた、母親か子どもの台詞かもしれないと思えてくる。

 もしかしたら……

 親子の家は、絵本の中に描かれている家の手前にある別の家だ。
 このような位置関係ならば、ネコの台詞だったとしたら少し引っ掛かってしまう次の台詞の、つじつまが合う。
「おや やねのうえが あかるくなった」
 ネコ自身がいる屋根の上が明るくなった場合に、ネコは、このようなことを言うだろうか……?

 子どもは一人で、絵には描かれていない手前の家の窓から、月にむかって話しかけていたのかもしれない。
 すると雲が出てきて、子どもが雲に文句を言う。
 その様子を見ていた母親が、雲に成り代わって「おつきさまと おはなししてたんだ」と、子どもに声をかける。
 ふたたび現れた満月の美しさにひかれて、家の外に出る親子。

 そこでもう一度……

「こんばんは」
「こんばんは」

 だから、この「こんばんは」は……

 ネコとお月様のあいさつではなく、
 子どもと母親が、月に向かってした、あいさつかもしれないし、
 最後の「こんばんは」だけは、母親が月に成り代わって言った言葉かもしれない。

 しかし……

 これだけ、いろいろと考えてみたけれど、結局は、

 絵本の中に描かれた親子は読者であって、書かれている文章も読者の言葉なのかもしれない。

| comments(0) | trackbacks(0) | 19:33 | chaury |

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児童館のおはなし会(12年9月)
1.おむすびくん(紙芝居)
2.おひげおひげ
3.ゆうだち
4.ひがんばな
5.こんやはなんのぎょうれつ
6.あかにんじゃ

<☆chaury担当>

 大好きなお弁当は、ウィンナー、ハンバーグ、たまごやき、だった。
 紙芝居の「おむすびくん」の後に聞いてみた。

 その後、なんだかホッとして和んでしまったのは……

「ウィンナーは、タコにしてる?」

 と聞いたら、

「してるよ!」
「カニにもするよ!」

 なんていう答えが返ってきたこと。

 いいなと思う!

 ウィンナーを、タコにしようがカニにしようが、
 味に変わりはない。

 でも、そこに愛情と遊び心を感じる。
 どちらも、ものすごく大切なことだ。



| comments(0) | trackbacks(0) | 18:35 | chaury |

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図書館のおはなし会(12年9月)
1.だるまさんの(大型絵本)
2.ごぶごぶごぼごぼ
3.おひげおひげ
4.ころころぽーん
5.ゆうだち
6.おどるねこざかな

<☆chaury担当>

 おはなし会が始まる前に、1歳くらいの男の子と「こんやはなんのぎょうれつ」を楽しむ。
 妖怪やお化けなどが、とにかくたくさん、次から次へと出てくる絵本。
 後ろの見返しを見ると、72もの妖怪やお化けが登場しているのが分かる。
 名前と簡単な説明が書かれているだけのこの一覧は、絵本の内容と同じくらいに壮観な感じがする。
 ちなみに男の子は、「がま」と「ろくろっくび」に見入っていたようだ。



| comments(0) | trackbacks(0) | 19:00 | chaury |

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ごぶごぶごぼごぼ(絵本)
 タイトルも含めて、言葉はすべて擬声語で書かれている絵本……

 ……というような説明でいいのだろうか?

 擬声語というのは、大辞泉によると、

「動物の音声や物体の音響を言語音によって表した語」

 ということになっている。

 しかしこの絵本……

 絵も抽象的で、具体的に何を書いているのか分からない。
 だから書かれている言葉は、「何かの音響」を表しているとは限らない。

 だから
……

「ごぶごぶ」は
「五分五分」だったり「五部五部」かもしれないし、
「昆布昆布」
だったりするのかもしれない。

「ごぼごぼ」だって、

「五歩五歩」だったり
「ごぼう、ごぼう」だったりするのかもしれない。

 結局、この絵本は、
 何を言っているのか分からない。


 だから……楽しい!

 
音が先だからだ。
 意味が先にあって言葉ができるだけじゃない。
 声に出した音が先にあって、あとから意味を加える言葉だってあるのかもしれない。

 言葉は、意味を楽しむだけじゃない。
 言葉の響き、リズム、などなどを楽しむことだってできる。

 だから……どのように読んだってかまわない。

 以前に私は、こわいおはなし会で読んでみました。
 楽しかったです!

こわーいおはなしスペシャル 終了

| comments(0) | trackbacks(0) | 20:25 | chaury |

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かあさんふくろう(絵本)
イーディス・サッチャー・ハード
偕成社
(2012-07-04)

 良質な動物ドキュメンタリー。

 ……と、感じさせてくれるのは、
 おそらく3色(黒茶青)刷りで、精緻ではないのに写実的な木版画のすばらしさと、起きたことをを飾ることなく伝えてくれる文章のためだ。

 インパクトという点では、はるかに映像による動物ドキュメンタリーの方が勝っている。
 いつのころからなのか分からないけれども、映像では、「どうやって撮ったんだ?」「すごい迫力!」「こんな色が自然の中にあるんだ!」なんていうものであふれ始めた。

 ネイチャードキュメンタリーものがブームになっていたからだろうと思うが、ドキュメンタリーとして事実を真摯に追いかけるというよりも、インパクトのある映像を撮るために、どれだけ最新の機材を使用したかとか、撮るためのアイディアを競い合っていた感がある。
 こうして撮られた映像は、たしかにすばらしい。
 迫力のあるアングルだったり、色もありえないくらい美しく鮮明で、人間の目では見ることのできない映像だったりする。

「かあさんふくろう」には、そうしたものは、いっさいない。
 奇抜だったり迫力のあるカットもない。
 版画なのだから、そうした絵にすることは、写真や映像より容易であるのにもかかわらずだ。
 しかし、そんなところに「かあさんふくろう」の良さがある。
 ちゃんと自分の目で、自然と向き合っているということだ。
 自分で感じた自然を読者に届けたいという気持ちが伝わってくる。

 だから……
 一瞬の興奮はないけれども、ゆっくりと体があたたかくなってくる。
 だから……
 もう一度、表紙から眺め直したくなってくる。

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:36 | chaury |

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