絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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やだ(絵本)
井戸川 克巳
新風舎
(2004-04)

「やだ」と言うのは、自立するということなのだろう。

 他人が敷いたレールの上を走らないで、自分でレールを敷くということ。
 何ものにもとらわれずに、思いのままに動くということ。

 そのかわりに自己責任という、とても重たいものを自分で背負わなければならないということ。

 しかし、登場する女の子「ラヤ」の、はじけるほどに楽しそうな顔を見ていると……大丈夫だと思う。

 ただし、
 そんな子どもを辛抱強く見守る親は、気疲れして大変なんでしょうけどね。

 それでも「やだ」を無理矢理なくそうとしちゃいけない。

「ラヤ」の笑顔は、未来につながる宝物なのだから!

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:30 | chaury |

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ふたり(絵本)
谷川 俊太郎
クレヨンハウス
(2005-11-01)

「ふたり」は、二人です。
 一人では生まれることのない関係が、二人になるとすぐにできます。

 見知らぬ者同士の二人が、駅の待合室のイスに黙って座っていたとしても、そこにたまたま居合わせたという関係があるのだと思います。
 そんな有ったのか無かったのか分からないような関係だって、意識するべきなのかもしれません。
 そうすることで、他人に対するささやかな気配りができたり、思わぬ大切な出会いを逃がさないようにしたりすることができるのかもしれません。

 ただし二人の関係というものは、いつでも良好ではありません。
 この絵本「ふたり」には、そのような部分が描かれています。
 書かれている言葉は、どこかの国の言葉なのかデタラメなのかまったく訳が分からず意味不明なのですが、「ふたり」の表情を見ればすぐに分かります。

 しかし関係が悪化しても、修復すればいいのです。 
 これが、この絵本で一番重要なところだと思います。

 だから……

 もっとも良い「ふたり」の関係を表していると思われる絵が、
 こうあるべきだという感じで表紙になっているのでしょう。

「ふたり」で……チュッ!

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:52 | chaury |

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シルクハットぞくは よなかのいちじに やってくる(絵本)
「ちょっとだけ……」

 この絵本のキーワードです。
 個人的なイメージですが、この言葉には……
 出しゃばらずに控えめというだけでなく、奥ゆかしい印象があります。

 その奥ゆかしさがあればこそなのですが、「ちょっとだけ」が加わっただけで、大きな変化が生まれることが度々あります。
 たまごかけご飯にかける醤油。おでんのからし。
 きつねそばの七味唐辛子。ミートソースにかけるタバスコ。

 ……食べ物ばかりじゃありません。

 気づかい……優しさ……親切……などなど……

 登場する「シルクハットぞく」は、世の人々のために、こんな「ちょっとだけ」を毎夜毎夜することが仕事のようです。

 けれども、「だれにも きづかれないように」と書かれています。
 おそらくこれは、見返りを求めないということなのでしょう。
 このような「ちょっとだけ」を、日々の生活の中で積み重ねていくことは、なかなか難しいことだと思います。
 感謝されることもない、まったくの無償の奉仕になるのですから。

 だから「シルクハットぞく」のやっている「ちょっとだけ」は、
「ちょっと」ではなく、ものすごく価値のあることだと思うのです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:49 | chaury |

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くるくるなあに?(絵本)
「こりすくん」が、いろいろな「くるくる」に出会います。

 さて、それぞれの「くるくる」は何なのでしょうか?

 という絵本なのですが……

 ひとつ、見逃しそうな発見をしました!

「こりすくん」が、それぞれの「くるくる」に出会った時の文章は、

 タイトル通りに「くるくる なあに?」です。

 けれども最初に「かたつむりさん」に会った時だけは……

「あれあれ くるくる
 くるくる なあに?」

 と、なっています。

 これは間違いなく……

「あれあれ 来る来る
 クルクル なあに?」

 ……だと思うのです……

 ねっ! そう思いますよね!?

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:26 | chaury |

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老人ホームのおはなし会(12年10月)
1.ちくわのわーさん
2.ちんころりん(こどものとも年少版 2011年10月号)
3.でちゃったときは
4.てんぐのそばまんじゅう

<☆chaury担当>

 手も足も目も口も何もない竹輪そのものの「ちくわのわーさん」が歩いていく、なんだか訳の分からない絵本。
「おばあちゃんたちに受け入れてもらえるかな?」
 と、思っていたのだけれど、心配にはおよびませんでした。
 みなさん、大いに笑っていました。

「でちゃったときは」は、何が出るのかというと、おならです。
 そこで、
「ちょいと下品な絵本ですけど、思い切って読んでみますね」
 ということで「よみっこ」しました。
 こちらも「おならで反感を買わないかな?」と思っていたのですが、こちらも、よく笑っていただきました。

 おばあちゃんたちの頭は、私たちよりも柔らかくて、いろいろなものを受け入れることができるのかもしれません。



| comments(0) | trackbacks(0) | 21:22 | chaury |

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第五回 高尾山とんとん地蔵尊会
 菊地ただし先生ゆかりの「とんとん地蔵尊」は、2007年に高尾山不動院前に建立されました。
 建立をしたのは、菊地先生が語りの指導をしていた「高尾山とんとんむかし語り部の会」です。
 この会のメンバーが設立したのが「高尾山とんとん地蔵尊会」であり、年に一度、菊地先生ゆかりの人たちが集まって護摩法要を行っています。

 今年は、菊地先生の七回忌法要となりました。

 高尾山薬王院の本堂で行われた護摩法要が終わると、薬王院内にある会場で、精進料理を味わいながらの宴が開かれます。

 今年私は、この宴の中で「石芋」という話を語ってきました。

「語り部の会」に参加していない私に、語る機会を与えてくださった皆様に感謝です。

 私は個人的に、菊地先生から昔話や語りについての教えをいただいていたのですが、先生に語りを聞いてもらったことはありません。
 しかし今日は、必ず先生がどこかで聞いていると思っていました。
 そんなこともあり、むちゃくちゃ緊張しました。
 けれども先生に関わりのある人たちの空気感は、あったかいのです。
 親しい人は少ないのですが、身内の中で語っているような感じでした。
 ですから緊張はしていても、最後まで楽しく語ることができました。
 会場にいた皆様にも感謝です。
 また機会があった時には、語ってみたいと思っています。

| comments(0) | trackbacks(0) | 22:04 | chaury |

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ちくわのわーさん(絵本)
 なんだろー!?
 絵本マジックとでも言えばいいのでしょうか?

 手も足も目も口もない、ちくわそのものが、道を歩いたり、寝転がったり、踊ったりするのです。
 それなのに、おかしいとは思わないのです。
 可笑しいのですが、こんなのありえないバカバカしい、なんてことは思わないのです。

 すごいですね、絵本マジック!

 話は変わりますが……
 もしかしたら「ちくわ」という言葉は、作者の岡田さんのツボにはまっているのではないのでしょうか。
 ツボにはまっているのは、けっして竹輪という食べ物ではなく、「ちくわ」という言葉の響きや個人的な印象です。
 私の場合は、「ねぎ」なんていう言葉がツボです。
 意味もなく可笑しくなってしまいます。

 ところで、すべて楽しい「ちくわのわーさん」の中で、とくにお気に入りの絵が2つあります。
 それは……
 表紙を開くと出てくるベンチに腰かけた「わーさん」と、
 裏表紙のすべり台を滑っている「わーさん」です。

 ベンチに腰かけた「わーさん」は、映画「生きる」でブランコに乗っていた志村喬さんをほうふつさせます。
 みなさんも、お気に入りの「わーさん」を見つけてみてください。

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:50 | chaury |

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りんごりんごりんご りんごりんごりんご(絵本)
 この絵本を小学生や園児たちと楽しむには、
 いっしょに声を出して読んでみるにかぎる。

 6つもの「りんご」が続くタイトル。
 この「りんご」は、林檎という果物を表しているのではないはずだ。
 林檎が転がる様子、または林檎が転がる音を表しているのだと思う。

 だからタイトルだって、声に出して読んでみなければ楽しさは分からない。

 本文中で同じように6つ並んだ「りんご」は、転がる場所の違いで転がる様子が変わってくる。
 林檎の気持ちだって、それぞれの場所によって違うはずだ。
 そんなことを感じ取りながら、みんなで「りんごりんご〜」と声に出してみると……なんだか楽しい!

「りんご」の繰り返しは6回だけでなく、いつまでもいつまでも続けて音読していると、いつのまにか「りんご」が「ごりん」になって、いつのまにか「ごりん」が「りんご」に変わる……なんていうのも不思議で楽しい。

| comments(0) | trackbacks(0) | 19:33 | chaury |

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地区こどもまつりのおはなし会(12年10月)
◆1回目
1.やだ
2.ちくわのわーさん
3.やさいのおなか
4.まあちゃんのながいかみ
5.ふたり
6.かぜびゅんびゅん
<☆chaury担当>

◆2回目
1.てじな
2.あまぐもぴっちゃん
3.まってるまってる
4.ぎょうざつくったの
5.せんたくかあちゃん
6.ふたり
7.くるくるなあに ☆(終了後のおまけ)
<☆chaury担当>

「こどもまつり」の来場者は、小学校の低学年が多いのだけれども、おはなし会に来るのは、乳幼児の親子が中心になる。
 今年の2回目には、意外にも小学生の女の子が5人くらい混ざった。
 そのために1回目と2回目では、多少読む絵本が変わり、雰囲気はずいぶんと変わった。

 会場は、昨年から和室になっている。
 畳が、たまらなくいい。
 とくに乳幼児が多い時には畳がいい。
 自由に動きまわることができるし、寝転がることだってできる。
 そして何よりも感触がよくて、なぜか安心できる。
 畳の上に座っている親子を見ていると、気のせいかもしれないけれど、カーペットや板の間よりも、くつろいでいるように感じてしまう。



| comments(0) | trackbacks(0) | 18:58 | chaury |

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ブラウンさんのネコ(絵本)
スラウォミール ウォルスキー
セーラー出版
(1988-08)

 とくに夜のシーンの霞がかかったように見える絵……
 眺めていると夢でも見ているような感じになって、
 さまざまな空想がふくらんでくる。

 だから何が起こっても不思議ではないような気になってくる。
 街角で拾ってきたネコが……トラになったとしても……

 ラストの文章で、体中がざわめいた。

「だれもしらないけれど
 トラになったネコをかっているひとは
 あんがい たくさんいるんだ。」

 もちろん、そんな人がたくさんいてもいい。
 トラになったネコがいたっていい。

 でも体がざわめいたのは、そういうことが理由じゃない……

「トラ」と「ネコ」は読む人によって、
 さまざまな言葉に置き換えることができるということ。

 または……
 自分の中に、どのような「トラになる可能性を持つネコ」が住み着いているのかということ。

 ……こんなことだ。

 さてさてみなさんは、どんなことを思い浮かべるのでしょうか!?

 こんなことをして真剣に遊ぶことも、自分を見つめる時間になります。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:43 | chaury |

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