絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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パイルドライバー(絵本)
 とっても危険な絵本です!

 それは……

「パイルドライバー」というのは、日本語では「脳天杭打ち」というプロレスの技であって、こんな技を子どもが真似をしたらどうするんだ……というようなことではありません。

 男と女……

 この関係は、

 子どもでも大人でも同じように、

 とっても複雑で……危険だということです!

 それは時に「パイルドライバー」以上の破壊力を持つこともあり、
 しかもそれは魅惑的でさえあるのですから……

 こんなことを子どもにまで教えてしまう絵本なのです。


 けれども……もしかしたら……

 そんなことを考えるのは男だけなのかもしれません。

 ラストの見開きに描かれている主人公「ブンくん」の情けない顔を見ていると、そう思ってしまします。

 ……つくづく男ってバカだな〜と思います。

 ……しかし私は、そんな「ブンくん」が大好きです!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 大好きな絵本である「パイルドライバー」は、とっくの昔にホームページかブログで紹介していると思っていたのですが、まだだったようです。

 なぜそんなことに気が付いたかというと、ホームページの絵本紹介コーナーの中に、
「男と女・恋愛絵本」
 という分類を作ったからです。
 恋愛は、食事をすることと同じくらいに大切なことですからね。

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:30 | chaury |

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ちいさなはくさい(絵本)
 登場するのが、やさしさにあふれた生き物たちばかり。
 気持ちが弱っている時に、よりいっそう物語が体にしみわたります。

 大きく成長することのできなかった白菜。
 収穫が終わり出荷の時期が来たのだけれども、ただ1つだけトラックに乗せられることはありませんでした。

 けれどもトラックを運転してきたお兄さんは、
 小さな白菜をポンポンと叩いてから言ったのです。

「ちょっと ちいさいな 
 そうだ おまえは ここで はるを まってな
 はなを さかせて ちょうちょと あそびな」

 最初から読み進めて、この台詞に出会った時……
 体の中に感動がさわさわと広がっていきました。

 この台詞は、この絵本を象徴しています。

 ……というか……

 台詞を言っているお兄さんの気持ちが、この絵本を象徴しているのです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:43 | chaury |

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母がしんどい(マンガ)
田房 永子
新人物往来社
(2012-03-24)

 いろいろと誤解をしていました。

 内容について……

「母がしんどい」というのは、

 母になった私がしんどい……とか……
 母親になって初めて分かった母のしんどさ……

 なんていうように、
 母親の立場にいる筆者が書いている内容だと思っていました。
 さらにこの本は、エッセーだと思っていました。

 けれども「母がしんどい」は、娘としての筆者が、幼き頃から「しんどい」と思い続けてきた「母」から「逃げ切る」までの話をつづったマンガです。

 共感する人はたくさんいるはずです。
 それは、昨年(2012年)〜一昨年だと思うのですが、「母がしんどい」と同じような母娘の関係を題材とする本が多数出版されて、小さなブームになっていたのではないかと思ったからです。

 この本は、マンガだということが強みです。

 重い題材が軽やかに描かれているので、同じ経験をしてきた人たちではない第三者でも、最後まで興味を失うことなく読み進めることが出来ます。

 ……けれど……

 この関係というのは、母娘だけの関係に限ったことではありません。
 いろいろなところで同様の関係が存在します。

 第三者であっても他人事としてではなく、
 身近にあることだと思いながら読み進めることをお勧めします……

| comments(0) | trackbacks(0) | 18:38 | chaury |

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きゅっきゅっきゅっ(絵本)
 林明子さんの赤ちゃんの絵本「くつくつあるけのほん」シリーズの3冊目。

 登場するのは、1人の赤ちゃんと、ぬいぐるみだと思われる、うさぎさんと、ねずみさんと、くまさん。

 映画「家族ゲーム」のように、みんなが横一列になり、読者に顔を向けてスープをいただきます。
 しかし映画とは違い、深刻な問題が隠されているような緊張感はまったくなく、たいへん穏やかな雰囲気です。
 赤ちゃんと、ぬいぐるみだと思われる動物たちが、あまりにも可愛らしいからでしょう。

 けれども……

 よく考えてみると、ぬいぐるみがスープを飲んでいます。
 そしてぬいぐるみが、スープをこぼすと、赤ちゃんが、タオルのようなもので「きゅっきゅっきゅっ」とふいてあげるのです。

 その姿は、とても自然です。
 絵本を眺めていると、この部分はメルヘンなのにもかかわらず、よくある日常のことのように思えてしまいます。

 赤ちゃんのリアルな動きがそう思わせるのかもしれません。

 ここでふと思いました……

 ぬいぐるみは、ちっちゃな子どもと遊んでいる時は、ほんとうに生きているのだろうなと……
 少なくとも、ちっちゃな子どもは、そう感じているのだろうなと……

 そうすると林明子さんは、メルヘンの世界を描いたのではなく、登場する赤ちゃんと同じ目線で、赤ちゃんの日常を描いたのかもしれませんね。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:18 | chaury |

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ぼくのおとうさんははげだぞ(絵本)
 そう思いたくないのだけれども……

「はげ」という言葉には、マイナスのイメージがつきまとう。

 本人が恥かしいと思ったり、
 周囲の人が目をそらしたり、というようなことだ。

 そうでなければ、増毛薬品やカツラなどが売れるはずがない。

 この絵本のタイトルには、そんな言葉が堂々と含まれている。
 しかも、その言葉だけ白抜きの大きな文字になっていて、いちだんと目立っている。

 だから内容は……

 けっして「はげ」は恥ずかしくはない。素晴らしいものなんだ!

 ……なんていうことになるのは間違いない。
 絵本だということを考え合わせればなおさらだ。

 だから、内容の説明は省略。
 けれども、その内容には無理矢理感はなく、とても自然に納得できて、素直に素敵だなと思えるものだということを付け加えておく。

 ただし問題なのは、
「よみっこ」の時、どのように始めたらよいのかということ。
 とくに、お年寄りばかりの老人ホームで「よみっこ」をする場合などは、どうすればいいのか?

 この絵本に限ったことではないのだけれど……
 テクニックなんて何一つない。
 大切なのは、どれだけ正直に、みなさんと接することが出来るかということ。

 先日老人ホームで「よみっこ」した時は、上記したことをそのまんま「よみっこ」する前に話してきた。
 それだけで来場してくれたみなさんは、最初からすんなりと、この絵本を受け入れてくれた。

「題名に『はげ』なんていう言葉が入っているからといって怒らないでください」
「私が感動した絵本です」「とても素敵な物語です」
「そんな絵本を、みなさんと一緒に楽しみたかったんです」

 ……というようなこと……他の絵本でも同じこと……

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:08 | chaury |

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あるいてます(絵本)
「あるいてます」…………?

 ……歩いてますとも!

 上り坂でも、下り坂でも。
 砂利道だって、ぬかるみだって。

 風が吹いても雨が降っても、変わることなく歩いてます。

 邪魔なものは払いのけ、落とし穴は飛び越えて。

 たとえ転がり落ちたって、
 なんとかなるさと這い上がる。

 あー、歩いてます。歩いてます……

 ……というような気持ちを持って、

「あるいてます」を眺めてみてください。

 さまざまな生き物たちの歩く姿が、

 なんだかとても愛おしくなってきます……

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:31 | chaury |

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老人ホームのおはなし会(13年5月)
1.ぼくのおとうさんははげだぞ
2.ボタン
3.うしろのダメラ

<すべてchaury担当>

 今朝、近所の一人暮らしのおじいさんに、久しぶりに会った。

 いつもは、なんだかんだと小言を言いながら、人付き合いを楽しんでいるような人だ。

 そんなおじいさんに挨拶をした後、ちょいとだけ世間話をする。

 すると……

 あきらかに反応が、2〜3か月前はとは違っていた。

 いつもはあまり見せることのない、にこやかな笑顔を、何度もして見せる。
 けれども、その笑顔はぎこちなく、裏側に不安な気持ちが見えてしまう。

 それでもその後、いつもと変わりなく明るく対応して別れた。

 ……なんだか重たい気持ちを引きずってしまう。

 けれども……

 老人ホームの方々が、そんな気持ちを和らげてくれた。

 おはなし会の時だからかもしれないけれども、来場してくれたみなさんの、不安を感じさせることのない笑顔。
 そんな顔を見ているうちに、読み手の私が安心をして、さらに元気をもらうことが出来た。

 今日も楽しい時間を過ごすことが出来たことに感謝!

| comments(0) | trackbacks(0) | 19:44 | chaury |

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泥かぶら(絵本)
くすのき しげのり
瑞雲舎
(2012-09-09)

 若かったころ……十代のころなんて、ぜんぜん分からなかった。

「顔は作られるものだ。顔形なんて気にするな」なんて言葉は、大人の体裁ぶった戯言(たわごと)だと思っていた。

 モテない原因が顔形にあると思い込んでいる十代には……
 何を言っても無駄なのである!

 しかし……

 いつのころからか、分かってくるのだ。
 顔は作られるものだということが。生き様が顔に出るということが。

 だから再び……鏡を見るのが恐くなる時がくる……


「泥かぶら」というのは、身寄りのない一人ぼっちの女の子のあだ名。
 周りの子どもたちから「みにくい」「きたない」などと言われて、いじめられている。

 この「泥かぶら」が、ほんとうに「美しい」女の子になるまでの物語。

 泣けます……

 涙を流しながら感動に浸りたい人は、ぜひご覧ください。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:02 | chaury |

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イソギンチャクのふしぎ(写真絵本)
 美しいけれど……

 獰猛です!

 カニさえ食するための毒針を持っているのですから。

 イソギンチャクの美しさに騙されてはいけません。

 けれども、

 その美しさを保持するために、
 そして私たちが愛でるために、

 その獰猛さは必要なのかもしれません……

 ……ところで……

 海の中の生き物たちが、
 イソギンチャクのことを美しいと思っているのかどうかは知りません。

 けれども、イソギンチャクのことを恐い生き物だと思っていることは確かなようです。

 なぜならば、
 イソギンチャクと共生して身を守っている生き物もいるのですから。

 その中に、小さなイソギンチャクを常時両手に持っているカニがいます。

 まるで両手にボンボンを持って踊っているチアガールのようです。

 この姿は必見です!

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:11 | chaury |

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うしろのダメラ(絵本)
あきやま ただし
ハッピーオウル社
(2013-03)

 登場するのは、かわいらしい怪獣が4匹。

 その中の1匹が、
 恥ずかしがり屋で自分に自信を持つことのできない「ダメラ」。

 だから「ダメラ」は……
 他の怪獣と一緒に遊ぶこともしません。

 何もできない自分が加わったら、みんなの楽しそうな雰囲気を壊してしまう、なんてことを思っているのだと思います。

 だから「ダメラ」は……
 気配を消して、みんなからちょいと離れたところで眺めているだけです。

 きっと「ダメラ」は……自分のことが嫌いなのです。

 それは……
 自分の素晴らしいところを見つけていないからです。

 でも、見つけられるはずがありません。
「ダメラ」は、なにもしないで、
 みんなを後ろから眺めているだけなのですから……

 ところがです……
「ダメラ」が変わるかもしれない「事件」起こるのです。

 それは、なんてことのないことです……
 他の怪獣が、「ダメラ」を遊びに誘っただけです。

 けれどもこれは、「ダメラ」にとっては「事件」だったはずです。

 さぁ! みなさん。

「ダメラ」の本当の姿を見てください。

 きっと……なんでもできると思える力が湧いてくるはずです。
 そして、何か大きな挑戦をしたくなってきます。
 思い切った行動を起こしたくなるのです。

 そうして……
 そんな自分を「少しの間」好きになることができるかもしれません。

「少しの間」で終わりにしないためには……
 本当に動き始めるしかないのですけどね。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:36 | chaury |

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