絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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ネコとクラリネットふき(絵本)
 夢だ……いつのまにか夢を見ていたんだ……

 と、絵本を閉じた時に思うほどに引き込まれてしまいました。

 それも……目覚めのいい、さわやかな夢なのです!

 ……よけいな説明はいらないと思いますが、
 一つだけ、もっとも気に入ったシーンを紹介します。

 クラリネット吹きの「ぼく」が、仕事から帰ってくると、
 ドアの前にネコが座っていました。
 家の中に入ってきたネコに食べ物をあげたのですが、少しも食べません。

 しかし……

「ぼく」がクラリネットを吹くと、ネコの体は大きくなっていくのです。
 クラリネットの音色が、ネコの食べ物なのかもしれません。

 しまいにネコは、大きくなりすぎて、
 家から出ることが出来なくなってしまいます。

「ぼく」は、困ってしまいました。

 けれども、ある日の朝、目を覚ますと……

 ……この後のことは、本文には次のように書かれています。

「もう こまらなくてもいいように なっていました。」

 なぜかというと……

 ネコが、家よりも大きくなって、家が壊れていたからでした。

 なんという大らかさ!

 家が壊れたというのに何も気にしていないどころか、
「よかった!」というような感じさえあるのですから。

 登場する「ぼく」のこの大らかさが、
 その後の夢のようなネコとの旅を実現させたのだと思います。

 セコセコしていては、そんな旅をすることはできませんし、
 なによりも……そんな旅を楽しむことは出来なかったはずです……

| comments(0) | trackbacks(0) | 23:51 | chaury |

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老人ホームのおはなし会(13年6月)
1.ネコとクラリネットふき
2.しーっ
3.たあんきぽおんきたんころりん

<☆chaury担当>

 どのような話の流れだったのかは、忘れてしまったのだけれど、

「いっぱい話をしましょう! いっぱい歌いましょう!」

 なんてことを言ったら、

 来場してくれた女性の方が言った。

「こういう時じゃないと、ほとんど話をしないんですよ」

 なにげない、こんな言葉に弱い……

 また来月も、ここに来ようと思った。

| comments(0) | trackbacks(0) | 18:40 | chaury |

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ごろごろにゃーん(絵本)
 未来永劫、永遠に、しかも新しさをまとったまま、残されていく絵本ではないかと思うのです。
 久しぶりに眺め直してみて、あらためてそう思いました。

 ところで……

 誤解をしている人がいるかもしれないので記しておきます。

「ごろごろにゃーん」というのは、全部が猫の鳴き声ではありません。

 出だしの文章に、はっきりと書かれています。

「ひこうきは ごろごろ、
 ねこたちは にゃーん にゃーん ないています」

「ごろごろ」は、猫が甘えている声ではなくて、トビウオ型飛行機の「音」だったんですね。

 ……でも……「ないています」と書かれているということは、

 トビウオ型飛行機は、生き物なのかもしれません。

 トビウオ型飛行機は、飛び立った後すぐに、乗客の猫たちの食事のために魚を釣るのですが、自分の分の魚も釣ったのでしょうか?

 ……トビウオは、動物プランクトンなどを食べるということですし、なんといっても仕事中ですから、自分の分の魚は獲ってないかもしれませんね。

 ところで、ところで……

 ラスト前の見開きに、たいへん重要なものが描かれています。

 それは「手」です。

 はたしてこの「手」は、何なのでしょうか?

 おそらく大人の男の実物大の手です。
 長新太さん自身の手ではないでしょうか!?
 やけにリアルです。

 メルヘンの世界に、現実が、にゅ〜っと顔をのぞかせたような感じです。

 もしかしたら……

 1976年に「こどものとも」で発行された「ごろごろにゃーん」は、
 大人の常識に対する挑戦、もしくは宣戦布告だったのかもしれません。

(一般的に絵本は、子どものものであるけれども、
 大人が選ぶものでもあると考えられています)

 ラスト前に描かれた「手」は、
 長新太さんが自身の手を見ながら描いたのかもしれませんが、
 大人の読者の「手」として描き入れたのではないでしょうか。

 そう思うと、「手」の声が聞こえてくるのです……

「待ってくれー! 私も乗せてくれー!」

 しかし叫んでいる大人は、
 けっしてトビウオ型飛行機に乗ることはできません。

 だって「ごろごろにゃーん」の楽しさを何も分かっていないのですから。

 長新太さんと子どもたちだけが、
 トビウオ型飛行機とともに、ゆうぜんと飛び去ってしまうのです。

 そうして長新太さんは、子どもたちと一緒に、大人たちを後方に従えながら、絵本の世界の最先端を飛び続けてきたのです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 17:41 | chaury |

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しーっ(絵本)
 ウサギさんが……

「しーっ しずかにしてください。」

 と、小鳥さんに頼みます。

 けれどもその後は、

「なぜかって いううとね……」

 というように、ヒソヒソ話になってしまい、
 私たちには、なぜ静かにしなければいけないのかが分かりません。

 私たちに、なぜかが明かされるのは最後の見開きになります。

 そこには、ウサギさんの三つ子だと思われる赤ちゃんんが、
 スヤスヤと眠っていたのでした。

 ウサギさんは、きっと……

「静かにしてください」なんてことを頼みながら、

 本当は……

 みんなに家に来てもらい、
 かわいい赤ちゃんの寝顔を見てもらいたかったのだと思います!

 ウサギさんの家に来た動物たちも、おだやかないい顔をしています。

 きっと……

 幸せのおすそ分けをしてもらったからでしょうね。

| comments(0) | trackbacks(0) | 17:02 | chaury |

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川をのぼって森の中へ(写真絵本)
 秘境などと呼ばれている場所でも、
 私たちが、行くことの出来ない所ではなくなっている。

 行こうと思えば、いつだって行ける!

 観光パンフレットを、ちょいと探してみれば、
「秘境ツアー」などというものが、いくらでも見つかる。

 今は、決死の覚悟をしなくとも「秘境」と呼ばれる地に、何不自由なく行くことだってできる。
 添乗員の庇護のもと、ツアーの飛行機に乗り、列車やバスにゆられ、ホテルの快適さを満喫しながら旅することも出来る。
 けっして、かつて貧乏なバックパッカーであった私のひがみではない。
 様々な旅のスタイルがあっていいし、
 そのような旅はとても素晴らしいことだと思っている。
 
 しかし、すべてが整った旅をしていると、
 ……もちろん一部の人ではあるのだけれども……
 勘違いをしてしまうことがある。

 旅行者は王様になり、
 現地の人たちを見下す態度をしてしまう時があるのだ。

 多くの人が、そんなことは有りえないと思うはずだ。

 けれども旅先で、知らずのうちに、やってしまっていることがある。
 たとえば……撮ってきた写真を思い返してしてほしい。

 自然の風景ではなく現地の人たちを撮った写真を……

 撮られる人の気持ちを、しっかりと感じながら撮っていたか?
 撮り逃げなんていうことをしていなかったか?
 たった一人の人の一枚の写真を撮るために、
 どれだけのコミュニケーションをしたのか?

 秘境へ行くことの大変さなんて、
 今は、それほどのことでもない……

 だからそうしたことよりも、

 その土地で現地の人たちと、どのようなコミュニケーションをしたのかということが、こうした写真絵本を眺める時のポイントの一つになる。

 そのポイントの分かりやすい指標の一つが……
 この絵本に写し出されているような子どもたちの笑顔だと思っている。

| comments(0) | trackbacks(0) | 22:17 | chaury |

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さかさまになっちゃうの(絵本)
 何が「さかさまになちゃうの」かというと……

 文字です。

 学校に通っているアルフィーは、まだうまく字を書くことが出来ません。
 他のみんなは、ちゃんと書くことが出来るのにもかかわらずです。

 それなのに……

 先生に「教えてください!」などと聞くことができません。

 なぜなら……

「せんせいに おしえてもらいたいけれど、
 そんなことをしたら、みんなが わらうかもしれない。」

 ……なんてことを思ってしまうからです。

 アルフィーが教えてもらうことが出来ないのは、教えてもらうことが恥かしいからじゃないのだと思います。

 先生も含めて他のみんなから「字も書けないダメなヤツだ」という目で見られることが恥ずかしいのです。

 こんなアルフィーは、特別じゃありません。
 似たようなことで気になっていたことがあります。

 失敗をすることを恐れる子どもが多くなっているような気がするのです。

 だから……

 すべての子どもたちに、知ってもらいたいのです!

 これから生きていく将来のために……

 たくさん失敗する必要があるのだということを。
 失敗しなくちゃいけないのだということを。

 子ども時代は、長い人生の中の「修行期間」でもあるということを。

 数多くの失敗をしておけば、
 大人になってから失敗をしなくなる…… 

 ……大人になってからも失敗はするけれども……

 失敗の数を減らし、失敗を小さくすることはできるようになるのです!

 失敗は、恥かしいことじゃない。
 失敗をしたということは、行動をしたことの証なのだから。
 行動をしなければ失敗をすることもできやしない。

 失敗をすれば、次に進める。
 次に何をすればいいのかが見えてくる。
 落ち込んでいる暇なんて、ありゃしない。

 さぁ、いろんなことをして、たくさんの失敗をしよう!

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:45 | chaury |

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児童館のおはなし会(13年6月)
1.カラスのはてな?
2.りんごかもしれない

<☆chaury担当>

 スケジュールの変更により、15分のおはなし会になる。

「りんごかもしれない」の「よみっこ」をしたら、
 もしかしたら……と思っていたことがある。

 しかし何事もなく読み終わり、おはなし会が終了!

 ……と、思ったら、

「うんご! うんご! うんご!」

 2〜3人の子どもが連呼し始めた。

「りんごかもしれない」の中で、りんごには……

「あんご、いんご、うんご、えんご、おんご……」

 などという家族、仲間がいると書かれていたからだ。

 食いつくところが分かりやす過ぎるだろ!

 ……などと思いつつ、

 そんな声がエスカレートしないように、
 背中で受け流しながら静かに帰ってきた。

| comments(0) | trackbacks(0) | 17:56 | chaury |

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図書館のおはなし会(13年6月)
1.わたしのワンピース
2.りんごかもしれない
3.まっくろネリノ
4.もぐもぐもぐ
5.あ〜っ!
6.これはちいさな本

<☆chaury担当>

 今日来てくれたのは、赤ちゃんが1人に小っちゃい子が3人と大人が数人。
 少人数だったので、近くに寄って、じっくりと絵を見てもらいたい「りんごかもしれない」を気兼ねなく読むことができました。
 私は大好きな絵本なのですが、小っちゃな子どもたちにはどうかなと思っていました。
 けれども、やわらかい頭の子どもたちは、そんな心配を吹き飛ばしてしまうほどに楽しんでくれました。

「もぐもぐもぐ」は、思っていた通り……

 子どもたちと、いろいろと話をしながら楽しむために、表紙を見てもらってから、くるりとひっくり返して後ろから読み進めました。
 みんなは、元気な声で、いろいろと答えてくれました。
 絵本の中の動物たちと同じようなニッコニコの笑顔を見ていると、私の方が元気になってなってきます。



| comments(0) | trackbacks(0) | 17:39 | chaury |

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だれのなきごえかな?(絵本)
 なんだか今日は暑いな〜
 今年の夏も厳しくなりそうだな〜

 ……なんてことを思いながら、

 ぼ〜っとした頭で、絵本「だれのなきごえかな?」を眺めていました。

 見開きの左ページには、
 太くて大きな文字の動物の鳴き声とともに、ちょっとした一言が細くて小さな文字で付け加えられています。
 右ページには、
 ブルーナさんの太い線と、ブルーナカラーの赤、青、白、緑、黄色で描かれた動物が描かれています。

 動物の鳴き声の文字と動物たちを、ぼ〜っと見つめていると……

「あ〜、記号だ〜」

 なんてことを思っていたのでした。

 ……頭がぼ〜っとしていたせいかもしれませんが、
 そこにある文字と絵が、意味のない単なる黒い線と塗りつぶされた色……
 というようにしか見えなくなってきたのです。

 そんなことが面白くて、
 飽きもせずに続けてぼ〜っと見つめていると……

 記号のように見えていた動物たちが、
 いつのまにか動き出して鳴き始めたのです。

 そんなことが面白くて……しばらく楽しんだ後に思ったのです。

「そうか〜、記号には命を吹き込むことができるんだ〜」

 別の言い方をすると……

 ブルーナさんと私の間でコミュニケーションが成立したということです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:43 | chaury |

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さるの はし(絵本)
 ◆「きんいろの しか」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 インドの昔話が、「新選シャータカ絵本」というシリーズで全5冊発行されています。
 (「シャータカ」とは、お釈迦様の前世の物語のこと)

 上記していない残りの1冊は、
 すでにブログで紹介しているそらを あるく しろい ぞう」です。

 偶然なのか意図的になのか分かりませんが、4冊のうち「きんいろの  しか」以外の3冊は「自己犠牲」を主題にした話です。
 それも命を賭してといったような重い内容です。

 ですから……

「そこまでするか!」「ぜったいに私には無理!」
 などと感じてしまう人もいるかもしれません。

 けれども……

 自己犠牲という言葉を「他人のために」行動を起こすことと考えれば、
 受けとめ方は、ずいぶんと変わるはずです。

 ところで……

 物語を通して人々に教えを分かってもらうためには、話の中に強烈なインパクトを盛り込んで印象づける必要があったのだと思います。

| comments(0) | trackbacks(0) | 20:05 | chaury |

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