絵本の読み聞かせをしてみよう!よみっこ ブログ




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ぴんぽーん(絵本)
山岡 ひかる
アリス館
(2011-06)

 最初は……気が付きませんでした!

 表紙には、「ぴんぽーん」と音が出る玄関のチャイムが描かれています。

 表紙をめくって、扉のページには、

「ぴんぽーん」の題名とともに、玄関ドアとチャイムが描かれています。

 次の見開きで男の子が、「はーい」と言いながら
 ドアを開けて顔をのぞかせていますから……

 扉のページの「ぴんぽーん」は、
 タイトルの意味だけでなく、
 本当に音が出ていた「ぴんぽーん」だったのですね。

 気が付かなかったというのは、
 このことではなく、これから後のことです。

 この後の展開は……

 最初の見開きの左側には、
「ここは だれの おうちかな? ぴんぽーん」の文字が書いてあり、
 右側には、木が描かれています。
 そして次の見開きで、その木に住んでいる動物が顔を出します。
 この繰り返しで、
 草むらや花の後ろなどから、いろいろな動物が出てくるのです。

 それでなのです。

 最初は……

「自然の中に、チャイムがあったら不自然だから、
 さすがに描き込むことはできないな」

 ……などと思っていたのですが……

「ぴんぽーん」と音がしている、それぞれのページには、
 ちゃんとチャイムが描かれていたのでした。

 ……けっして……見間違いじゃありません……

 確認してみてください! 

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:12 | chaury |

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おひざでだっこ(絵本)
 なぜでしょうね?

 子どもたちが「おひざ」の上が大好きなのは……

 たとえ親子でなくてもです。

 児童館や図書館のおはなし会などで、

 聞き手になって、みんなと一緒に座っている時などに、

「おひざ」の上に、もぐりこんでくることがあります。

 小さな体は、大人の体の中にすぽんと収まってしまうので、

 安心できますし、気持ちがいいのかもしれませんね。

 ということは……

 カンガルーの子どもは、

 どれだけ気持ちのいい思いをしているのでしょうか……!?

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:20 | chaury |

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ネルソン・マンデラ(絵本)
カディール ネルソン
鈴木出版
(2014-02-28)

 ネルソン・マンデラさんは、2013年の12月に95歳で亡くなりました。

 この絵本の「訳者あとがき」を見ますと……

 投獄されていたマンデラさんが釈放されたのが1990年、

 その後南アフリカで
 最初の「全人種が参加する選挙」が実施されたのが1994年、

 ……と書かれています。

 マンデラさんが、南アフリカの大統領になってから早くも20年です。

 20年の時が過ぎた現在の世の中を見回してみますと……
 いまだに「差別」は存在しています。

 だから、このような絵本が必要なのですね。

 内容は、マンデラさんの生涯を簡単に追いかけたものなのですが、
 人種差別との戦いに一生の大半をついやした人がいたということを
 思い出させるための絵本ということでいいのだと思います。

 この絵本をきっかけにして、子どもたちが……

 マンデラさんのこと、南アのこと、アパルトヘイトのこと、
 ヨーロッパの人々の世界進出のこと、などなど、

 そしてなによりも差別のことに関して感心を持ち、
 知識を広げたいと思うようになってくれればいいなと思うのです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:43 | chaury |

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ぷくみみちゃん(絵本)
 タキさんという一人暮らしのおばさんのところに、
「ぷくみみちゃん」が現れます。

「ぷくみみちゃん」というのは、神様だそうです。

「いいこと」をたくさんした人のもとにやってきて、
 街中に不思議な「いいこと」を起こしてくれるのだそうです。

 でも……

 私たちのところに「ぷくみみちゃん」は、
 やってくることはないのかもしれません。

 なぜならば……

「ぷくみみちゃん」のことは、
 タキさんの住む小さな街の「言い伝え」だからです。

 本文には、タキさんの住む小さな街に「だけ」というような限定はされていませんが、私の街には、そのような「言い伝え」はありません。

 でももしかしたら……

 それぞれの街には、それぞれ別の伝説が埋もれているかもしれません。

 ですから……

 日頃から「いいこと」をたくさんしておくべきだと思います。

 ちなみに……

 私の耳は「ふくみみちゃん」ですが、

 この絵本は「ぷくみみちゃん」であって
「ふくみみちゃん」ではないことをお伝えしておきます。

 カワイイ……!

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:16 | chaury |

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ボタ山であそんだころ(絵本)
 記録をして残すことは、
 ルポルタージュや写真や映像だけでなく、
 絵本という形でもできるのです。

 でも……

「ボタ山であそんだころ」は、物語絵本です。

 でも……

 この絵本の中には、生活が描かれています。

 昭和40年ころの炭鉱の「町」の様子です。

 木造の家並み、木造の校舎、ボタ山、黒い川、
 どぶ(側溝)、服、髪型、石炭車、などなど……

 炭鉱の仕事をしている人たちや仕事場の記録は、もちろん貴重です。
 炭坑絵師・山本作兵衛さんが描いた一連の絵は、2011年に「世界記憶遺産」に登録されています。
(山本さんの絵とこの絵本の時期は同じではないようです)

 でも……

 仕事場の周りの生活……それも……

 記録として抜け落ちがちな子どもの生活を残すことも、
 とても大切なことだと思うのです。

 大人のための資料としてだけでなく、
 現在の子どもたちに伝えるための媒体として、
 絵本は有効なものだと思っています……!

 ちなみに……

 山本作兵衛さんも、
「孫たちにヤマの生活やヤマの作業や人情を書き残しておこうと思い立った」ことが絵を描き始めた動機だったと語っていたそうです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:43 | chaury |

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メロディとすてきなともだち(絵本)
 世のオヤジたちが、

 居酒屋で一人、手ずから酒をくむように……

 女の子「メロディ」は、

 夢の中で「すてきなともだち」と遊んでいたのかもしれない。

 逃げ場所……

 言い方が悪ければ、

 一時避難所は……

 誰にだって必要なのです……!

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:15 | chaury |

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老人ホームのおはなし会(14年5月)
1.つかまえた
2.おとうさん・パパ・おとうちゃん
3.へんしんねこ
4.もしもであはは

<☆chaury担当>

 今日は、初めて来場してくれた女性が一人だけいた。

 最初、車椅子で部屋に入って来た時、挨拶はしてくれた。

 けれど……

 その後から、その女性の緊張が続いた!

 それだけでなく……

 私たち二人のことを、じっと観察し続けているような感じだ。
 みんなで歌を唄っている時も、一人だけ口も動かしていない。

 だから……

 私たちも、いつもと同じように振る舞いながらも、
 その視線を感じながら、いつもとは違う緊張をしていた。

 そして……

 最後の歌を唄っている時に、ところどころで口を動かした。

 さらに……

 おはなし会が終わり、部屋から退出する時、
 私たちが「ありがとうございました!」と挨拶をすると……

「ありがとうございました!」

 と、笑顔で返事をしてくれた。

 ……ほっとした瞬間……よかった……!

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:55 | chaury |

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図書館のおはなし会(14年5月)
1.早口言葉 ☆
2.たけのこにょきにょき
3.とべバッタ
4.つかまえた
5.えきのひ
6.ぼくのくれよん
7.へんしんねんこ

<☆chaury担当>

  雨の日でしたが、集まってくれた人たちに感謝です。

 物語が、ちゃんと聞き手に届いているのを感じることは、
 自分が読み手として「よみっこ」をしている時だけでなく、
 聞き手になっている時でも気持ちのいいものです。

「とべバッタ」には、冒険があります。

 聞いている子どもたちは、バッタに変身をして、
 緊張して、力を入れ、飛び上り、舞い上がっていったのだと思います。

 子どもたちの表情や体の力の入り具合などから、
 気持が手にとるように分かるような気がして
 とても楽しかったです。

 ところで……

 今日集まった子どもたちは、
 本物のバッタを触ったことが、まだないようなのです。

 今度、草の生えている公園などでバッタを見つけて
 ぜひとも触ってもらいたいと思います。

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:57 | chaury |

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槍ヶ岳山頂(絵本)
 落語絵本でも有名な「川端誠」さんの絵本なのですが、
 作者名を隠されていたら、
 作者が誰なのか、まったく分からないと思います。

 あの特徴的な絵ではありません。

 それに……

 ユーモアはいっさいありません。

 父親と10歳の息子が、
 槍ヶ岳山頂を目指し、
 そして下山するまでの2泊3日の様子を
 ドキュメンタリータッチで描いた作品です。

 ですから絵も写真のようにリアルなのです。
 顔のアップも一つもありません。

 奥付のページには、この絵本で描かれた山登りに関して、
 川端さんの文章が添えられています。

 このコースは、とてもきついコースらしいのですが、
 川端さんは、長男が10歳の時と、次男が10歳の時に、
 このコースで山登りをしたということが書かれていました。

 すると……

「槍ヶ岳山頂」は、川端さん本人と息子さんの山登りが、
 基になってできた話だということになります。

 けれども……

 文章は、小学校5年生の「ぼく」の一人称で書かれているのです。

 にもかかわらず……

 父親の息子に対する厳しさを伴った愛情が、
 絵本の中からあふれ出しているような気がするのです。

 もちろん、内容そのものもそうなのですが、
 あふれ出してくるものにも、感動してしまうのです。

 もしかしたら、この山登りは、
 川端家の元服のための儀式であり、
 この絵本が記念碑にあたるものなのかもしれない……

 ……などということも考えてしまいました。

| comments(0) | trackbacks(0) | 02:29 | chaury |

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どんぐり(絵本)
エドワード ギブス
光村教育図書
(2014-03)

 命乞いではなかったのです!

 地面に落ちた「どんぐり」を食べようとして、
 さまざまな動物がやってきます。

 そのたびに「どんぐり」は、言うのです。

「おねがい いまは たべないで」
「いまに もっとおいしく なるから」

 これは……

 その場しのぎで、
 食べられないようにするための嘘ではなかったのです。

「どんぐり」は……

 本気だったのでしょうね!

 だから……

 近寄って来た動物たちは、「どんぐり」を食べなかったのでしょう。

 もちろん、その後の「どんぐり」は、
 自分の言葉を裏切るようなことはしませんでした。

 それは……

 自分を信じてくれた多くの動物たちを
 裏切らなかったということでもあるのです……!

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:28 | chaury |

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